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上質紙とコート紙の違い
2023年04月08日
こんにちは!グラップです。本ブログでは紙や印刷にまつわる豆知識を定期的にアップしています。
今回のテーマは「上質紙とコート紙」の違いです。
印刷物を聞く時に良く聞く紙の名前ですが、やはり数ある印刷用紙の中でも代表的なのは「上質紙」と「コート紙」の二つです。この2つの紙は、同じ紙でも素材や用途などいくつかの違いがあります。
ここでは、その違いやメリット・デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。
■上質紙とは?
まず、上質紙とは、木材から作られたパルプを原料にしている紙のことを指します。そのため、自然な風合いがあり、染料が浸透しやすく、独特の色合いを出すことができます。
また、紙質が柔らかく、触り心地が良いことが特徴です。さらに、高級感があり、一般的には、名刺や封筒、カタログなど、上質なイメージが求められる用途に使用されます。
意外ですが、一般的にオフィスなどで使用されるコピー用紙や官製はがきも上質紙の部類に入ります。文字が書きやすく、家庭用のインクジェット機で印刷が出来るのも特徴です。ただし、上質紙は水分に弱く、耐久性が低いという欠点もあります。
■コート紙とは?
一方、コート紙とは、表面にコーティングされた紙のことを指します。コーティングとは、表面に練り上げたカオリンという粘土を塗布することで、紙の表面に一定の光沢や滑らかさを与える加工技術のことです。このため、コート紙は非常に美しく、高級感があるとされています。
また、耐水性があり、染料が浸透しにくいため、印刷色が鮮やかに出ることが特徴です。一般的には、雑誌やカタログ、パッケージなどに使用されます。ただし、コート紙は硬く、厚みがあるため、折り曲げやすさに欠けたり、文字を直接記入し辛いという欠点があります。
■それぞれの用途と特徴
このように、上質紙とコート紙にはそれぞれ特徴があります。そのため、使用用途に応じて適切な紙を選択することが重要です。
例えば、名刺や封筒など、手触りの高級感が求められ、文字の記入が必要な用途には、上質紙が適しています。一方、印刷色が鮮やかに出ることが必要な場合は、コート紙が適しています。
また、用途によっては、上質紙とコート紙を組み合わせて使うこともあります。例えば、カタログの表紙にコート紙を使用し、内部ページに上質紙を使用することで、美しさと高級感を両方兼ね備えた一つの印刷物に仕上げる事が出来ます。
■印刷での色合いの違い
また、印刷の色合いについても注意すべき点があります。オフセット印刷を行う場合、上質紙とコート紙では同じ色で合っても濃度や雰囲気が異なるためです。
コート紙は鮮やかさが出やすい一方、上質紙は少し沈んだような色合いになります。どちらが良いかはデザインと仕様目的によって変わりますコート紙の中でも「マットコート紙」は、光沢を抑えた風合いのコート紙になるため、同じコート紙でも上質紙のような落ち着き感を同時に与える事が出来るため、お勧めです。
■実際の仕上がりを確認するには?
ここのように、上質紙・コート紙・マットコート紙の三種が通常使われる印刷物の大きな区分けとなります。実際に印刷する時にどのような仕上がりになるのかはなかなかWEBでは分かり辛いものですが、当店グラップでは店頭に様々な印刷サンプルを取り揃えておりますので、実際に目で見て触りながら仕上りを想像する事が出来ます。
印刷のご相談は、浜松町駅北口駅前の「プリントショップ・グラップ」を是非ご利用下さい。個人・法人に関わらず、親身になって皆様の悩みにお応えします。
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