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用紙サイズのなぜ?!
2021年12月13日
一番よく使う用紙のサイズは何ですか? 恐らくほとんどの方が「A4」と答えると思います。 A4サイズは、コピー用紙の標準規格であるため、 もっとも知られたサイズといえます。学校でのプリ ントや企業の書類としてもよく使用されています。 では「A4」「B5」など頭にあるアルファベットに ついても触れていきましょう。 「Aシリーズ」「Bシリーズ」とも呼ばれていますが 共通点としては縦横比です。縦横比率が「白銀比」 と呼ばれる「縦:横=1:√2(1:1414)」 |
となっており、どこまで半分にしても同じ形、相似形の長方形です。古来より美しい比の形として好まれてきました。白銀比の素晴らしいところは、長辺を半分にすると、別の白銀比の長方形ができるようになっていることです。つまり、A0の長辺を半分にするとA1になり、A1の長辺を半分にするとA2になります。
「Aシリーズ」は19世紀末ドイツの物理学者オズワルドによって提案されたドイツの規格で、
面積が1㎡(平方メートル)の「ルート長方形※1」を「A0」としました。現在では「国際規格サイズ」になっています。A4はA0を4回半分にした物=1/16㎡のルート長方形で縦横サイズが半端な数字なのは、このためです。
※1 縦:横=1:√2(白銀比)の長方形
「Bシリーズ」は江戸時代の公用紙であった「美濃紙」をもとに面積が1.5㎡(平方メートル)の「ルート長方形」を「B0」とした「国内規格(JIS)サイズ」です。同じBシリーズでも日本と欧米で寸法が違っていて、国際規格と互換性がありません。ちなみに国際規格のBシリーズは、B0の短辺を1m、長辺を√2(1.414)mにした規格となっています。
日本のBシリーズは日本の他に中国や台湾でも使用されているようです。国際規格には、A・Bシリーズの他にもCシリーズというのもありますが日本では見聞きすることはないですよね。他国には、さらにD、E、F、Gまで規格があるところもあるようです。
まだまだ我々の身近にある「紙」。最古の「紙」として発見されているのは放馬灘紙(ほうばたんし)と呼ばれている中国の麻の紙で紀元前のもののようです。2000年以上の歴史がある「紙」。近代では、紙の生産体制は確立しましたが、パルプをはじめとする原料や生産機械の進化は今も続いており、多種多様な紙が生産されています。また、省資源化を進めるとともに、再利用などで、地球環境に配慮した紙づくりが行われるようになっています。デジタルメディアが記録媒体の主流となる一方で「紙」は、従来の用途にとどまらず、より広い可能性をもち、私たちの生活に一層多彩に溶け込もうとしています。
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